Summer school of Early Music 2013 〜Prologue〜
8月も終わり、秋の気配が日に日に増して来ましたね^_^
久々の更新になってしまいました。今日やっとブログが書きやすい環境を整えたので、これからはもっと更新できるかと思います(^_^;)いや、します笑
さてさて。
ミサ曲群とは…
キリエ・グローリア・クレド・サンクトゥス・アニュスデイの5つの楽章から成る「ミサ通常文」は、ある時から1人の作曲家が通して作曲することが普通になります。しかし、14世紀までは様々な作曲家がキリエならキリエだけ、グローリアならグローリアだけというように、単独で作曲をしており、通して作曲することはありませんでした。何故なら、この頃までは、キリエの本、クレドの本というように各章ごとに一つの本にまとめ、そこからその日のミサに相応しい曲を選んで、好きに組み合わせることが出来たからです。これらの中から、各教会で「これぞベストな組み合わせだ!」とキリエ・グローリア・クレド・サンクトゥス・アニュスデイの各本からそれぞれ一つを選んで5つにまとめて編纂されたものが前述の「ミサ曲群」です。
今回の試みは、そのミサ曲群をまた解体し、新たに組み合わせて歌うという原点に立ち返るようなものでした。
バロック以降の作品で例えたら、バッハのロ短調ミサのキリエ、モーツァルトのハ短調ミサのグローリアとクレド、ベートーヴェンの荘厳ミサのサンクトゥスとアニュスデイを組み合わせて通して演奏する、といったところでしょうか。まぁ、そんなことはないと思いますが(^_^;)しかし、中世ではそれが普通だったのです。
トゥルネー、トゥールーズ、バルセロナ、ソルボンヌのミサ曲群に入っている曲は、それぞれ書かれた場所・時代・人・様式が違います。そういった違いはあれど、通して歌ってみると、中世という大きな枠組みの範疇にある為か、違和感がありませんでした。それは私が現代の感覚を持っているところに依るかも知れませんが、前述の違いは良いスパイスとなって全体にメリハリを生み出していました。
つい長々と説明してしまいました。なかなか講習会の話が進みませんね笑
講習会についての話は、もし今後同じ講習会に行く方がいた場合に参考になるように書きたいと思っているので、かなり詳しく、何回かに分けて更新していきたいと思っています。
ひとまず今日はこの辺りで。
かぶ♪